Novel 1

□シェイド君とファイン
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あの人は、月。夜の世界を照らす月。

とっても、綺麗で美しい人。



だから、私はあの人を好きになった。







最初は、彼のことがすごく怖かった。

あの、鋭い目。低音の声。あの無口さ。



同じ係になったときは、もう死にたくなった。







係になってからは、彼のことをよく見るようになった。



休みの時間には、私には絶対に分からないような難しそうな本を読んでいて

眠いときは、一回ため息をついて二回瞬きをする。







彼を見てるうちに、どんどん目が離せなくなっていた。







でも、私は見てるだけだった。でも私はまだ、一回も彼と話したことはない。




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