Novel 1
□夕日の教室
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「シェイド・・。ハーブの手入れはもう終ったの?」
控えに微笑む。今はこの顔が限界だ。
これ以上笑うと、激痛で頭がおかしくなってしまう。
「ああ。クレソンさんの手伝いも終わったし・・・
ファインは何してるんだ?」
「居残りでね、レイン達には先に帰ってもらったの。」
シェイドは、軽くうなずきあたしの近くに立つ。
あたしたちの体は夕日のおかげで、
オレンジに輝いていた。
「あのね、シェイド。あたしね・・・おかしいの。」
窓にまた体重をかけポツリとシェイドに呟く。
なぜか、シェイドに言いたくなった。
彼なら分かってくれる気がした。
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