Novel 1
□夕日の教室
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居残りのあたしとレインはプリントを埋めていく。
あと、一問・・・
「できたーーーーーーー!!」
レインの声が教室に響き、消えていく。
あたしも、プリントが終った。
「ファイン!帰りましょ!」
レインが、教科書などをカバンに詰め込み、眠っているキュキュとプーモを優しく手で包む。
「レイン。あたしもう少ししてから帰るね。ピュピュも先に帰ってて。」
レインは不思議そうな顔をから、パッと顔が輝き
「じゃあ、ファインのプリントも出ししとくね!」
あたしのプリントを取ってピュピュを連れ、帰っていた。
誰もいない教室に夕日が差し込み、反射的に手で目を防ぐ。
窓が一番近い席に、勝手に座り込む。
窓に体重をかけ寄りかかる。意識がどんどん遠くなる。
「ファインか?」
廊下から聞きなれた声が耳に入った。
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