Novel 1
□と ろ け る あ ま さ
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心臓に手を当てると、心臓が壊れるぐらい音が鳴っている。
持っていた本をポケットに押し込める。
ひさしぶり
それとも、俺もお前のことが好き
心の中にファインに言いたい言葉がグルグルと思い浮かぶ。
肺に新鮮な空気を送り込む。
そして一歩ずつ、一歩ずつファインのもとに歩みを進める。
「ファイン。」
「シェイド・・・!!」
ファインは嬉しそうに走って俺のもとへ駆け寄る。
久しぶりだ、俺だけに向けられる最高の笑顔。
「ずっと、会いたかった。」
END