Novel 1

□砂糖みたいな甘い時
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お日様の国だけに咲くの花の香りが心地よく全身を包む。


強張っていた体が、香りのおかげで少し力が抜ける。





「シェイドー!!」





ファインは、目の前に見えるシェイドに千切れるほど手を振っていた。


シェイドの顔が緩み、優しい笑顔になる。





「シェイドー!!久しぶり!!」





勢いをつけて、シェイドに抱きつく。

シェイドは少しよろめくが優しくファインを抱きしめる。





ファインの顔が、本当に幸せそうな笑顔になる。





「エヘへ、なんだか懐かしいね。」





シェイドは試験の勉強があるため、しばらく会っていなかったのだ。


風が舞い、花びらがファインとシェイドの周りを踊る。



二人の体が離れる。





「ねぇ、シェイド!どうだった!?」





ファインは、シェイドに顔を近づけやっと本来の目的を思い出す。

呆れたような優しい笑う。



「ああ、合格だったよ。」



「本当に!!やったー!!」



シェイドの言葉を聞いた瞬間ファインは飛び上がる。


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