Novel 1
□砂糖みたいな甘い時
4ページ/6ページ
お日様の国だけに咲くの花の香りが心地よく全身を包む。
強張っていた体が、香りのおかげで少し力が抜ける。
「シェイドー!!」
ファインは、目の前に見えるシェイドに千切れるほど手を振っていた。
シェイドの顔が緩み、優しい笑顔になる。
「シェイドー!!久しぶり!!」
勢いをつけて、シェイドに抱きつく。
シェイドは少しよろめくが優しくファインを抱きしめる。
ファインの顔が、本当に幸せそうな笑顔になる。
「エヘへ、なんだか懐かしいね。」
シェイドは試験の勉強があるため、しばらく会っていなかったのだ。
風が舞い、花びらがファインとシェイドの周りを踊る。
二人の体が離れる。
「ねぇ、シェイド!どうだった!?」
ファインは、シェイドに顔を近づけやっと本来の目的を思い出す。
呆れたような優しい笑う。
「ああ、合格だったよ。」
「本当に!!やったー!!」
シェイドの言葉を聞いた瞬間ファインは飛び上がる。
.