Novel 2
□狂った妹
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「ファインは、ずっと私に嘘をついてたの?」
強張る体を押さえながら、ファインに聞いてみた。
「うん。あたしはレインにずっと嘘をついてきた。
レインだけじゃない、お父様にもお母様にも
ふしぎ星のみんなにも嘘をついてきた。」
ファインは、当たり前のように笑いながら話していた。
あの、不良を倒しているファインを思い出すと、
体の振るえが止まらない。
「ファイン・・・あなたは、狂ってる」
勇気をだして、そう言った。
体が震える。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
ファインの笑い声が、耳に響く。
ピュピュとキュキュが、泣きながら耳を押さえていた。
プーモがピュピュとキュキュを抱きしめていた。
プーモは、強く目をつぶっている。
まるで、目の前のファインを受け入れないようしてるみたい。
「そうだよ!!あたしは狂っている!!
生まれたときから、ずっとね!!」
恐い・・・ファインが恐い・・・・
「アハハハハハハハハハあたしは、狂っているんだ!!
あたしは、狂っているんだよ!!アーハハハハハハハハ」
もう駄目だ。この子はもう・・・
私には止められない。