Novel 2

□狂ったあたし @
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「ぎゃ!!や・・めて…誤るから、頼むぅぅ!!」



「アンタ、うざすぎるよ」



土下座していた男の顔に蹴りを入れると、がぁ!!と言って

地面に、倒れている仲間の上に倒れこんだ。

何十人もの血の匂いが鼻の周りをうずめく。



「なぁ〜んだ。もう終わり??アンタらこの辺で一番強いんでしょ。

ほ〜ら、早く起き上がりなよ」



倒れた不良の頭を踏みつける。

うっ・・・あっ・・声にならない声をもらしていた。



「あ〜ぁ、暇だな」



制服についた返り血をハンカチで拭く。

血がついたハンカチを不良の頭の上に捨てる。



「じゃあね、カス達」



靴を寮の方向に向け、歩き出す。



「明日は、もっと楽しいことあるといいなぁ」



そう一言呟いて、レインがいる寮に帰った。



ガチャ…音を抑えて、部屋に入る。

すやすやと何も知らずに寝ている姉。

自分のお目付け役と天使たちも眠っている。



「ふぁ〜、ねむ・・早く着替えて、ねよ・・・」



カバンから服を出し、とっとと着替えてベットに着いた。

「・・・・イン!!」



レインの声がする。もう朝が着たのか。



「おはよう〜、レイン〜」



自分の演技力には、まったく惚れ惚れする。

裏の顔と表の顔…使い分けると、かなり面白い。

みんなの前では、表の顔。誰も見てない所では裏の顔。



「ファイン、急いで着替えて!!ブライト様に会えなくなっちゃう!!」



「分かった、分かった、急いで着替えるよ」



「うん!!急いで!!」



レインがあまりにも急いでたので、あたしも少し急いだ。
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