Novel 1
□夏休み、補修、幸せタイム
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「夏休みまでわざわざ勉強か?」
靴箱に入っていた手が、震えた。
ひんやりした汗が首筋を伝って、ようやくあたしは今の状況に気づいた
「シェ、イド・・・?」
いつもより変な声に一番あたしが驚いた
気恥ずかしさが一気に襲い掛かってくる。ああ、恥ずかしい〜!
もともと、熱かった顔がさらに真っ赤になっていく
「そういえば、今日は補修の日だったな」
「あっ、うん!」
「そうか、じゃあがんばれよ。」
軽く頭をくしゃりと撫でられ、優しく笑った後
踵を返して、反対のクラスの靴箱のほうに歩いていく
思わず、あっと小さな声が漏れた