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□依存
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「あんたなんか嫌い」
ポツリとレインの口から呟かれた
そんなことはレインの態度からして分かっていたことなのだが
面と向かって言われるのは初めてだった
「俺もお前なんか嫌いだ」
レインのは俺の言葉に揺らぎもしなかった
少し悔しいと思っている自分が悔しい
「ファインのこと私から取らないで」
今までに見たことない顔だった
少しでも動けば、食い殺される
「俺にもファインが必要なんだ」
沈黙が流れ、息を吸うのも苦しかった
でもそのことを知られたらこっちの負けだ
普段どおりの顔でレインを見透かす
「やっぱり私、あんたのこと嫌いだわ」
「ああ、俺も・・・」
お前なんか大嫌いだ!
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