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□少しだけ寂しい
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エクリプスの一歩はすごく大きい
多分、あたしの2歩分ぐらいあるんじゃないのかなぁ
走るのは好きだけど、エクリプスはとっても速くて走るのが嫌になる
彼を見つけた
必死で走った
追いつかない、息が切れて苦しくなってきた
彼の名前を呼んだ
彼は止まって少しだけあたしの方を向いた
でも、また歩き出した
どんどん距離が離されていく
足が動かなくなった
息切れしたままエクリプスの背中を見つめる
あたしやレインとはちがう大きな背中
地面に座ると木葉がすこしだけ音を立てた
息切れが直り始める
前を向くとエクリプスはもういなかった
心が苦しくなった
胸の辺りがチクチクする
立ち上がり、前に歩き出す
エクリプスとはちがう、ゆっくり歩いていくあたし
ああ、なんか寂しいな・・・
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