Novel 1
□砂糖みたいな甘い時
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シェイドは、ポケットに入った物を強く握り締める。
心臓が高鳴り、顔が赤くなる。
「ファイン。」
真剣な顔つきになり、ファインを見つめる。
シェイドの顔が変わったことに気付いて、ファインも真剣な顔つきになる。
ポケットから、青い箱を取り出しふたを開ける。
その中には、黄色い三日月の指輪がはいっていた。
「・・・結婚しよう。」
風が吹き、シェイドの髪とファインの服と髪を揺らす。
第三者から見たら、最高に絵になる二人組みに見えるだろう。
「うん・・・!!」
顔を真っ赤にさせ、はにかんでファインは微笑んだ。
あたしは、世界で一番幸せだ。
ファインは、心の中で呟いた。
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