兎の冠
□過去拍手
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フィンクスのジャージ選び(※キャラ壊れ激しいです)
ミクが自室へ戻る時は必ず、フィンクスの部屋の前を通らなければならない。
今日も普段通り階段を登って自室へと急いでいるミクであったが、通りかかったフィンクスの部屋から何か鼻歌らしきものが聞こえてきた。
(フィンクスが鼻歌!?)
奇妙に思ったミクは、立ち止まって僅かに開いたドアの隙間からコッソリ顔を覗かせた。
ミクの目に映ったのは、ルンルン気分でジャージを選ぶフィンクスの姿が!
クローゼットを行ったり来たりしては、ジャージを取り出し、しきりにソレを自分に合わせて鏡の前でポーズをとっている・・・あのフィンクスがだ!!(笑)
あまつ鏡の中の自分に微笑みかける始末に、ミクは必死に笑いを堪えていた。
「ブッ・・・ク・・・ク」
そこへ通りかかったクロロ、シャルナーク、フェイタンがミクの怪しい様子を見かねて声を掛けた。
「「「そんなとこで何してる(の)(ね)?」」」
突然声を掛けられ、ギクッとしたミクは恐る恐る後ろを振り返り、その3人である事を確かめると、慌ててシーっと唇に人差し指を当てた。
男性陣(((・・・可愛い)))
ミクは3人を手招きした。
その小さなドアの隙間を指差すと、クロロ達は疑問に思い、静かに中を伺った。
大の男3人が順に重なって覗き込む姿にもミクはツボる(笑)
すると、どうやら3人とも事情を把握出来たらしい。
「・・・・・・」
互いに顔を見合わせると、それぞれが、さも可笑しそうに破顔した。
だが決して声を上げない。
4人は、今にも大声で笑い出しそうになるのを何とか堪えていた。
するとそこにヒソカがやってきた。
「何してるの◆」
4人ともが口に手を当て一斉にフィンクスの部屋を指した。
「・・・?」
──────────
フンフンフ〜ン♪ガッチャマ〜ン♪イケイケ♪ガッチャマ〜ン♪・.♪
フィンクスは未だに上機嫌で鼻歌を歌いつつ鏡を見ていた。
「よっし!今日はこれだ!」
着るジャージがやっと決まったのだろう。
再び鏡に視線を戻すと、史上最強の笑顔を投げかける。
・・・が彼は見てしまった。
鏡の奥に映った、仲間がドア半分から顔をしっかり覗かせてこちらを凝視している事を!!
しかも
全 員 が・・・!!!
フィンクスは生まれて初めて泣きたい衝動にかられるのであった♪(終われ)
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