ハロウィンネタです(^O^)
※裏有り注意

「・・・・野分、何やってんだ?」

日曜日。
久々に野分と休みが合って、家でゆっくりしようと思っていた矢先、野分は朝から何やら作業しているようだった。

声をかけても返事がない。
聞こえないはずはないんだが。
なにやってんだ?

「おい野分?」

肩を叩いた瞬間、野分は悪戯っ子みたいな笑顔で振り向いた。

「トリックオアトリート!」

「はあ?!」

黒いマントに・・・口元には怖くない程度に牙が見える。

ぽかんとしていると、マントをひらひらさせながら説明してくれた。

「ふふ、よく出来てるでしょ?病院の子供たちみんなと、ハロウィンをやろうって話になって」

「ああ・・・そんでか。ドラキュラ?」

「はい!あんまり怖くないんですけど、まぁホラーじゃないんでこれでいいかなって。」

「ふーん・・・・」

自分の家では全く関係のないイベントだったので、野分に説明されるまで分からなかった。

ハロウィン、か。

トリックオアトリートって確か、お菓子をくれないと悪戯をする、みたいな意味だったような。

・・・嫌な予感がする。

「じゃヒロさん、お菓子くださいっ!」

「は?持ってるわけねーだろ。」

「そうですか。じゃあ・・・」

「なに―――んっ」

笑顔のまま口づけられ、思わず目を閉じる。

キスをするなんて何ヶ月ぶりだろう。
野分と付き合って何年も経つが、キスはいつだって心地よかった。

そんなこと恥ずかしくて、言えるわけないけれど。

離されて唇を舐められ、驚いて後退する。

「・・・・な、なんなんだよ。」

「あれ?トリックオアトリートって言いましたよね。ヒロさんお菓子くれなかったから、悪戯します!」

「はぁ!?ガキかよ!」

「そうですね。」

そうですね、じゃねぇ!

こちらの罵声を総スルーで、野分はいそいそとこちらの服を脱がし始める。

「ちょ、おい・・・・!んっ」

胸の飾りをつままれ、思わず声を漏らす。

久しぶりの快感を貪欲に求める身体は、素直に反応してしまう。

「ヒロさんのここ、綺麗でかわいい。」

「やっ・・・バカ、あんま舐めんな・・・・んっ」

尖りの周りを舌でくるくるとなぞるように舐められ、声をこらえるように野分の肩を掴む。

小さな牙が突起にかすって、その刺激すら感じる。
気持ちいい。

「キャンディみたいに、甘いです。」

「んなわけねーだろ・・・・んっ・・・・んん」

両方の突起を同時にいじられると、身体の奥から熱がじわじわとやってくる。

触られなかった期間が長かったせいか、いつもより敏感に感じる気がする。

こういう時の頭を溶かされそうな快楽は、未だに慣れない。

「うっ、ぁんん、あっ・・・!」

「ん・・・・」

キスをされながら、下肢に手を伸ばす。
やられっぱなしなんて性に合わない。

野分の昂ぶりは既に固く熱を持っていて、同じく飢えていたんだと分かる。

チャックを下げて昂ぶりを取り出すと、先走りを手に塗り付けてぬるぬると扱く。

固くて、大きい。
早く欲しい。

「ダメですよ、ヒロさん。」

「!?」

手を外され、驚いて野分の顔を見ると、意地悪な笑みが浮かんでいる。

「俺がイタズラするんですから、ヒロさんは手を出しちゃだめです。」

「はぁ!?」

今日は何度野分に驚かされればいいんだろう。

外気に触れた昂ぶりは今にも爆発してしまいそうなくらい大きくなっている。

それに気を取られていると、野分の手がベルトにかかってパンツごとズボンを脱がせてきた。

外気にさらされたそこが震える。

「腕、回してください。」

首の後ろに回されるように促され、そうすると、急に勢いよく扱かれた。


「ひあっ!あっ・・・・うっ、んな、いきなり」

「ごめんなさい・・・俺も余裕なくて」

「あっあっ、んうっ、出る・・・!」

呆気なく射精して、恥ずかしくて逃げたくなったが、野分はさらに興奮したように息を少し切らしながら、濡れた指で後ろに触れてきた。

ぐちゃぐちゃと最初から激しく掻き回されて、断続的な嬌声を上げる。

やばい。
なんかやばい。

「野分、や、やめ」

「へ?」

「ひ、久しぶりだから・・・その、ゆっくり・・・・ぁっ!」

小さく抗議するが、指は勢いを失わない。
野分は苦笑して、そんな余裕はないとばかりにキスを落とす。

「今すぐ、ヒロさんの中に入りたい。」

「・・・・・んっ」

求められるのは嬉しい。
だけど、もうすぐ三十路の男なのだから手加減してほしいのは事実。

「それに・・・煽ったのはヒロさんですよ?」

そんな考えを見透かしたように口角を上げる。

「っ・・・・だったら、とっととしろ。責任取ってやるよ。」

そう言って野分のはちきれそうに膨らんだ昂ぶりに触れると、くぐもったような声が聞こえた。

「・・・・・・・泣いたって許しませんよ、ヒロさん。」

「上等だ。」

舌を出してにやりと笑うと、激しく口づけられた。

昂ぶりが入口に押し付けられて、思わず期待にそこがひくつくのが分かる。

「んう、ああっ!!」

ぐぐっと一気に突き入れられ、一際高い嬌声でそれを受け入れた。

野分の身体、熱、形。

入れられた敏感な身体で感じれば感じるほど、中の野分は動いていないのに、快感が駆け巡る。


「・・・・・動きますよ?」


耳元で囁かれただけで感じてしまう。
野分のせいだ。
以前なら他人に与えられる快楽に任せるなんてこと、絶対にしなかったのに。

「あっ・・・んっんっ、んぅ、んっ」

好きだ、好きだ好きだ。
呪文みたいに頭の中で過ぎるのはそんな言葉ばかり。

「ヒロさん・・・好きです。」

・・・・俺から言いたかったんだよ、バカ。


そしてその夜は文字通り、足腰立たなくなるまでされまくってしまったのだった。


***


「衣装、ちょっと汚れちゃいましたね。」

「・・・どーすんだよ。洗濯しても落ちるかどうか」

「まぁ、あんまり目立たないですし。」

「・・・仕方ねぇから洗ってやるよ。俺の責任でもあるしな。」

「ヒロさんには責任とってもらったんで全然大丈夫です。」

「バカ、違げーだろ!」

茶化すみたいに言われて頭をはたくと、笑顔で返された。

くそ、負けた気がする。

「・・・・ヒロさん。」

小さく呼ばれて、また口づけられる。

もう、なんかどうでもいいか。

・・・・・・・俺がお菓子持ってなかったのが悪いんだし。

誰に言い訳してんだ、と自分に苦笑しつつも、抱きしめられる温もりに身を任せたのだった。

Fin.

Happy Halloween !

バカップルめ!(^q^)(笑)
 

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