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□君の笑顔は僕の笑顔 ルルーシュSide(完)
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「お前、変わったよな。」
昔と変わらぬくせ毛。
昔と変わらぬ翡翠色の瞳。
「そう?」
「ああ。昔はもっと個人主義だった。」
「はは、そうかも」
「そうだったろ」
でも、今は違う。
昔はそんなに、穏やかに微笑んでいなかった。
昔はそんなに、優しく触れてきたりしなかった。
「じゃあ今だけ、昔に戻っていいかな?」
耳元に熱っぽく囁かれる。
いつだって、スザクの身体は温かい。
冷えた身体が、温まる。
「・・・俺だけのものになれ、ルルーシュ」
言葉とは裏腹に、優しく触れる唇。
この腕を失ったら、
この唇を忘れてしまったら、
きっと世界で一番不幸になる気がするんだ。
「・・・・・僕はお前だけのものだよ。7年前から」
そう云ってまた口付けを交わした。
その後、スザクに泣かされるのは、また別の話。
fin.