§長編

□いつかの約束をかなえるために
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「獄寺君、ありがとう…」
「貴方にお礼を言われるようなこと、ありませんよ。」

そう言って笑う君の顔が残酷なほどに綺麗だった。
これで最後になる、笑顔だった。

「でも…ッ君がいたから、俺…」
「俺も貴方がいてくれたからここにいれるんですよ。」




それに…と付け足す。




「次の未来でも、また会えますから、必ず」

そうだけれど。
なんで俺達は今の幸せじゃなくて、次の未来での幸せを選んだんだろう。
今ここで離れなければ、君は俺のそばにいてくれるけど。



「必ず、また会いに来ますから」
「うん…必ず、迎えに来てよね」

最後に、どっちからはないキスをした。
あぁ、次に君に会えたら絶対に離さないから。
だから、少しの別れ…
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