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□愛しい君へ最高のバレンタインを!
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毎年この時期になるとお店が赤やピンクに染まる。
そして女子は14日のことについての話ばかりするようになる頃、沢田家では…??




「綱吉、綱吉。これとこれならどっちがいいと思う?」
「…またチョコのこと?」
「うむ!毎年バレンタインにはスーパーで買っていたのだが、通販でもいいかなって思ってな!」

ツナは楽しそうに笑いながら話しているジョットを見ながらパソコンの前まで来た。
ここ最近、どのチョコにしようかとパソコンをずっと使っている。
毎日見てるのに、種類が豊富なためなかなか決まらない。
今画面に出ているのは大きなハートのチョコと小さなチョコが詰め合わせで入ってる瓶のもの。



「俺的には、こっちの大きい方がいいんだがこっちの沢山あるのもいいと思ってだな…」

そうやってはしゃいでいるジョットは男の大人なはずなのに女の子に見えてしまう。
まぁいつものことだからツナは気にしていない。
ツナだったらどっちがいいかと聞いてくるからよく見てみることにした。



「……兄ちゃん」
「ん?なんだ。どっちがいいんだ?」
「なんでどっちも媚薬入ってるの!?見つけるのほとんどに入ってるのはワザとかよ!」
「なっ、俺は知らないぞ!探していいと思ったのにたまたま入ってるんだ!!」

チョコを探すとき、『彼氏に送るチョコ』と検索しているからか危ないようなものばかり出てくる。
しかもジョットはしっかりと見ないで見た目だけで判断するから本当に危ない。



「はー…一緒に作る?チョコ…」
「おぉ、俺にも作れるのか?」
「俺の言うことをしっかり聞いてくれたら大丈夫だと思う」

ツナの料理の腕はすごい。
ジョットは料理を全くできないからツナが小さい頃から作っている。
だから簡単なお菓子ぐらいなら普通に作れるのだ。

それに、ツナもジョットの彼氏の弟の獄寺に渡せたらいいなと少し前から考えていた。
兄が通販で危ないチョコを買うんだったら自分と一緒に作ればいいじゃないかと考えたのだ。



「それじゃあ兄ちゃん…必要な材料書いておくから明日お昼の間に買っておいて」
「わかったぞ!兄ちゃんに任せろ!」

意気込むのはいいんだが、それが空回りしてしまう天然をどうにかしてほしいと思ったツナだった。
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