Short story
□いちばん
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男子200m×4
「行っけ〜ギン〜!!」
「1番でないと、貴様の鯛焼きは私のものだ〜!」
今日は体育大会。
「2人ともすごい応援してるね♪」
松本と朽木を見ていた桃。
「うるせーだけだろ。」
オレの素直な感想。
「もう、またそんなこと行って〜」
高校最後のイベントなんだから〜、と言う桃。
最後だから何なんだよ、と思うオレ。
我ながら冷めてると思うのは置いておいて…
今は男子の200m×4。
体育大会はクラス対抗で、
今オレ達のクラスは総合2位…
このリレーともうすぐ召集かかるであろう徒競走で、
ほぼ1位を取れば逆転は可能。
「ねぇ、日番谷くん。覚えてる?
私たちも昔1番取ったら…って話してたよね…」
桃が少し頬を染めた。
オレは思わず笑ってしまった。
「…あぁ」
妙にはっきり覚えてる…