月下の記憶 

□月下の記憶 第六夜
2ページ/4ページ





雲雀は骸の首に日本刀を突き付けていた。



「ねぇ、」



「・・・はい?」



「いいよね?」



それはそれは黒い笑みで問われる。



「・・・わかりました。」



そう、言うしかなかった。



「大体、君が言ったんだよ?

 ”もう二度と辻斬りはするな”って。」



「それは言いましたけど・・・!!

 それと君が僕の家で暮らすことに何の関係が・・・!?」



「僕は君の言ったとおりもう辻斬りはしないよ。

 身近で見てもらったほうがてっとりばやいでしょ?」



「な・・・」



骸は絶句した。



(なんですか・・・その理不尽な理由は・・・!?)


     
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ