月下の記憶
□月下の記憶 第六夜
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雲雀は骸の首に日本刀を突き付けていた。
「ねぇ、」
「・・・はい?」
「いいよね?」
それはそれは黒い笑みで問われる。
「・・・わかりました。」
そう、言うしかなかった。
「大体、君が言ったんだよ?
”もう二度と辻斬りはするな”って。」
「それは言いましたけど・・・!!
それと君が僕の家で暮らすことに何の関係が・・・!?」
「僕は君の言ったとおりもう辻斬りはしないよ。
身近で見てもらったほうがてっとりばやいでしょ?」
「な・・・」
骸は絶句した。
(なんですか・・・その理不尽な理由は・・・!?)