☆Request

□一番欲しいもの、
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「君、誰?」





一瞬、時が止まった。


「恭弥…?」


「誰なの、君?

 …君なんか知らない。」


「こいつは六道骸だぞ、雲雀。」


いつの間にか骸の後ろに立っていた

リボーンが言った。


「六道、骸?」


変わった名前だね、そう言って雲雀は笑った。

その笑みは見慣れたものだったが、


「……恭弥…」


「ちょっとこい、骸」


骸を引き連れて出て行くリボーン。

雲雀は二人が出て行った後の

扉をじっと見つめていた。






「どういうことです!?」


雲雀の病室から離れた場所で、

骸はリボーンを問い詰めた。


「…見たとおりだ。

 雲雀は記憶を失っている。

 ……それもテメーだけのだ、骸。」


静かに答えるリボーンに、

骸は言葉を失った。


「あぁ、ここにいた。」

 
振り返ると、ボンゴレ十代目と側近二人が

歩いてきていた。

いつもはつっかかって来る嵐の守護者も、

今日はおとなしくしている。


「よっ、小僧。 …骸もな。」


まず最初に山本武が挨拶をした。
 
                 
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