月下の記憶
□月下の記憶 第三夜
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「やれやれ・・・二人とも寝てしまいましたねぇ・・・」
「まったくだ」
外はもう太陽が沈み、薄暗くなっていた。
女性二人組は骸を祝うのにはしゃぎすぎたのか、
寝息を立てている。
「というか、京子さんは大丈夫なんですかね?
ご家族の方が心配されているのでは・・・」
「それは心配いらねーぞ。
京子は呉服屋に住み込みで働いているからな。」
「そうなんですか・・・」
この子はこの子でいろいろ苦労しているのだ。
「良かったな、骸。
こんなかわいい女二人に祝ってもらえて」
骸の肩に手を置きながら、
ニヤニヤと笑いかけるリボーンに、
「おかげさまで。」
と骸は照れたようにそっぽを向いた。