月下の記憶
□月下の記憶 第二夜
1ページ/6ページ
「よっ、骸。」
帰宅した骸を迎えたのは、
「・・・リボーン!?」
骸の恩人でもあり、養父でもある男だった。
「・・・・・・一体何の用ですか?」
「冷てぇなあ、反抗期か?」
「人の家に無断で侵入して、
お茶を啜っている貴方に言われたくはありませんね。」
「まぁまぁ、いいじゃねーか。
かわいい息子に会いに来るのに理由なんているか?
それより、腹が減ったぞ。」
「・・・・・・全く・・・わかりました、
今から用意しますから・・・
かわいいと思っているならこき使わないでくださいよ・・・」
「気にすんな。
それが俺なりの愛だ。」
口げんかは異常に強いこの男。
何を言っても無駄だと、骸は反撃するのをあきらめた。
(・・・ぜってー覚えてねぇな、こいつ・・・)
リボーンは内心ため息をついた。
「・・・お前、今日が何の日か知ってるか?」