Cherry * life
□Starting * life
1ページ/2ページ
入学式の次の日。
周りのクラスメイト達は
もう打ち解けたのか、
楽しそうに話している。
机に頬杖をついてそれを眺めていた雲雀は、
不意に声をかけられた。
「ねぇ、君…一人?」
ぱ、と顔を上げるとニコニコと笑みを
浮かべた男子が目の前に立っていた。
「そうだけど…」
「よかったー!!
仲がいい子とクラスが離れちゃって
寂しかったんだよね…!!
一緒に体育館に行かない?」
「…うん」
ペラペラと会話を続ける目の前の男子に
感心しながら、雲雀はそう答えた。
「そうそう、僕のことは白蘭って
呼んでね!!」
「…僕は雲雀恭弥…」
「じゃあ雲雀チャンで!」
「…雲雀チャン!?」
白蘭は楽しそうに笑った。
「君と話していると楽しいや」
「う、うん…?(そうか…?)」