SHORT STORY

□俺と捨てネコ
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「はぁ・・・・・」
どうせ、ただの嫌がらせだろう。取るに足らない。


「お、人気者だなぁ。浅井君」


そう言って入って来たのは壮年の男性。
「嫌味は十分に足りてますよ」
ブスッとして言えば、クスクスと笑われてしまった。

「そういえば、猫拾ったって言ってたよね」
「えぇ。ですが、なかなか懐いてくれないんですよ」
「ありゃ。警戒心が強いんだな。前に人に苛められていたのかもねぇ」
悲しそうに溜息をついた。


ネコの場合は、そうじゃないような気がするが。


「いや、単に臆病者なんでしょう」
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