短編
□例えばこんな日常で
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「母様〜!父様〜!こっちこっち〜!」
「こら、ルシア!そんな走んなって!転ぶだろ!?」
「大丈夫だよ〜!ほら兄様、行こう!」
「何で僕まで・・・」
「ラズ〜、ルシアが怪我をしないように、しっかり見張っていてくださいね?」
「ちっ!」
空はきれいな青色。白い雲が流れ、気持ちのいい風が吹いている
久しぶりにジェイドが休みな今日、ルークたちは一家でピクニックに来ていた
もちろん、お弁当はルークの手作りだ
ルシアの好きなタコさんウインナーも、ラズの好物である梅のおにぎりもしっかり入れてある
原っぱのあちこちをルシアが走り回り、ラズがその後を仕方なそうについて行っている
ルークとジェイドはシートに座り、そんな二人を眺めていた