空色

□沈む
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気が遠くなる程

永く永く続く。

苦痛と快楽が入り交じる。

指先から痺れて

感覚が途切れていく

肺が潰れて疼く

足りない酸素を補おうと

私は死にかけた小魚の様に

醜く口を開ける。

それを見逃さない切れ長の眦は

息をする事などまるで赦さないかの様に

血が滲む程に唇を貪った。

意識が霞んでいく。

水面からどんどん沈んで

暗い水底に墜ちる

届かない明るい場所。

澱んだ水底から

手を伸ばす。

叫ぶ事も叶わず

ただ美しく光る泡となって

昇る私の声。

ゆらゆら揺らぐ髪を掠める

このまま沈んで

上がれなくても

それでも良いからと

ただ祈った。

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