空色
□溺れる
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微かに浴室からのシャワーの音が聞こえて来る。
何時の間にか手放していた意識。
そっと瞼をあげて
俯いた姿勢
見えるのは布で出来た幾重の丘だけで。
私はなんだかくすりと笑う。
その刹那
右の目から膨らんだひと雫が
伝い落ちて左目から
布の砂丘を濡らした。
常に潤う事はない。
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