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□好きか…?
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「そんながっつかなくてもケーキは逃げねーよ。」
「だってこれ美味いいよ?土方も食べなよ!」
「甘いもんは苦手なんだよ。」
土方は煙草を吸い始める。その姿にまたドキッとしながらケーキを食べる。
「おい」
「んっ?」
ペロッ
呼ばれた俺は振り返れば土方に口の周りを舐められた。
「な…何してんだよっ!」
「なにってクリームが付いてたからとってあげたんじゃねーか。……やっぱ甘いなこれ。」
「だったら普通に言えよっ!」
俺は恥ずかしくなり大声で叫ぶ。
「いーじゃねーか別に。」
さらっと言う顔はやはり男前な訳で俺は何も言えなくなる。
すっかり土産のケーキも食べ終わり満足した俺は眠くなりうとうとし始めていた。
「おい」
「ん〜?」
チュ
本日2回目。
しかも今度は口に。
「なんなんだよっ!急に!!」
「別にしたくなっただけだ。」
「なんなんですかっ!したくなったらするってっ!お前は変態ですか!?」
勢い任せに叫ぶ。
顔はきっと真っ赤だろう。
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