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□有り得ない
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今日この日、万事屋ではすごろく大会が行われていた。神楽が商店街のくじ引きですごろくを当ててきたのだ。
そして、土方・沖田・近藤を向かえ6人ですごろく大会が始まった。ビリになった人にはここにある筈のない着物を着る事になっている。
しかも女用のかなりスカートが短い着物を着てここに誰かとデートをしに行かなければならなかった。
「ったく、何で俺達までこんなことさせられなきゃならねーんだよ。」
呆れた顔をする土方。仕事の途中に銀時に呼び出されしかも、沖田と近藤を連れて来いと言われ万事屋に来たらすごろく大会に参加しろと言うものだった。
「まぁまぁ、いいじゃないかトシ。たまにまこんなことをするのもいいと思うぞ。」
「いや…こんな局長や俺や総悟まで来て何かあったらどーすんだよ。」
「大丈夫でさぁ、そんときゃ山崎に任してあるんで。」
「いや…駄目だろ。俺は帰って仕事でもしてるさ。」
刀を手にし本当に帰ろうとする土方。じゃーな。と言いながら玄関へ向かう。
「あれぇ〜。多串君もしかして負けて着物着るのが怖いのかなぁ。」
挑発している声色で土方の背中に語りかける銀時。その表情はニヤニヤしていて土方を挑発していた。
「そうですぜぇ土方さん。そんなんじゃ、敵前逃亡で切腹してもらいまさぁ。」
そこへ沖田も加わってきた。二人してニヤニヤして土方を見る。
「上等だこらっ!おめぇ等なんかに俺が負けるわけねーだろがっ!!」
単純な土方。二人の挑発をまんまと買ってしまい、すごろく大会はスタートした。
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