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□幸せな顔
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甘い匂いに見た目が可愛いケーキ。
銀時達は最近流行っているケーキ食べ放題の店に来ていた。
「ちょっ!どれも美味しそうなんだけど!トシ何から食べる?」
「好きなものから食べていけばいいじゃねーかよ。たくさんあるんだしな。」
「それもそうだねっ!」
店の中は人であふれている。カウンターにはケーキの他にもクッキーやゼリーなど色んなお菓子が置いてあった。来ている客はカップルや女友達が多い中銀時達は男二人。流石に目立っていた。
しかし二人はそんな事気にせずケーキを選んでいた。
大き目のお皿にたくさんのケーキをのせた銀時と違い土方は小さいお皿にビターのチョコレートケーキが1つ置いてあるだけだった。
「トシそんだけしか食べないの?勿体無いよ?」
「いーんだよ。俺は甘いものが苦手なんだから。これ食べれば十分だよ。」
「ふ〜ん。」
銀時はショートケーキを一口食べる。
「んっま〜い!!何これっ!スポンジがマジふわふわなんだけど。」
その美味しさに思わず叫びだす。その顔は幸せそうで見ている人も幸せにしそうな位だった。
「おい。銀時もう少し落ち着いて食えよ。騒いだりして恥ずかしいだろ。」
一応注意をするが今の銀時にはそんなのはスルー。どんどんケーキを口へ運んでいく。
「トシもこれ食べてみなよ!マジで美味しいからっ。」
スプーンいっぱいに乗ったショートケーキ。土方は甘い匂いだけで胸焼けしそうだったのにそんな生クリームたっぷりのケーキなんて食べれるわけが無かった、が。
「一口だけだからな。」
「はいっ!あーん。」
銀時の最上級の笑顔の前に断れなく土方は一口だけ食べた。
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