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□会いたい…
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自分がこんな気持ちになるとは思わなかった。
めんどくさいのは嫌いだし「仕事と私どっちが大切なの?!」なんて土地狂った事なんて言いたくない……。
言いたくないがっ!もぉ2週間もあいつと会ってないんだけどっ!!
いや…正確には会ってるけどあいつが巡回中とかにたまたま会ってるだけだ。
2人っきりなんて……。
「会いたいよ……。」
そんな事を呟いてもあいつには届かないし無理な事も分かってる。
あいつは真選組の副長な訳で…上司と部下は問題児だからあいつが頑張らないと真選組は駄目になってしまう。
俺も分かってる。だから今まで連絡とらなかった訳なんだけど…。
「もー、銀さん限界だかね。一言ビシッと言ってやるんだからね。」
万事屋の電話に手を掛けてあいつの携帯に掛けた。
プルルルッ
しかし土方はなかなか出ない。
…やっぱ忙しいのかな。
諦めて電話を切ろうとした時。
「もしもし。」
「あー、俺だけど忙しいよね?」
土方が電話に出た。
凄く久しぶりに土方の声を聞いた気がした。
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