小説

□新学期
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始業式

例によって、生徒達は綺麗に一列に並びステージに向いていた

「よおっ!!澪!!」

1組と2組は隣同士

ちょうど澪のとなりに律がいた

「澪ちゃんっ、話す人いたーっ?」

律の前には唯

「うん、和さんがいたよ」

「よかったですね」

後ろにはムギがいた

「そういえば紫苑さん、今日まだ見てないな……?」

「う……うん…//////」

澪はクリスマスの出来事を思い出して、つい顔を赤くしてしまう

「おぉぉ〜〜〜?どうした澪〜〜?名前を出しただけで赤くなるなんて〜〜。なんかあったのか、ん〜〜?」

相変わらず澪をいじるのが好きな律である

「狽ネっ…何にもないよっ!!!///////」

するとそこで

『ただいまより始業式を始めます。生徒のみなさんは静かに』

と放送が入った




始業式の内容は校長の長ったらしい話が大部分だった

もちろん誰も聞いているはずもなく、軽音部員も全く違う事を考えていた

「(あぁ…早く放課後にならないかな!!今日のムギちゃんのお菓子は何かなーっ!!)」

これは唯

「(ふふふ、二学期もいいものが見れそうだわ…)」

これはムギ

「(紫苑さん……どこにいるのかな………っ!!////また思い出しちゃった!!!////)」

これは澪

「(あぁ〜〜かったりぃ〜〜早く終わんないかな〜〜)」

これは律

そんな事を考えている内に校長の話は終了した

だが

『続いて、新任の先生を紹介します』

「(狽ワだあるのかよっ!!)」

律が心の中で突っ込む

そしてその新任の先生がステージに向かい歩いて行く

「………えっ!?」

澪が驚いて声をあげる

ステージに上がった先生はスーツこそ着ているものの軽音部の四人には毎日のように見ている顔だったのだ

『はじめまして。山中紫苑です』

「「「「這博苑さんっ!!!!?」」」」
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