小説

□ケガの功名
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「爪竜連牙斬!!!」

「獅吼滅竜フラッシュ!!!」

「クリムゾンフレア!!!」

傍にいる仲間同士、連携して次々に魔物を撃破していく

「ホント…キリがないな…」

「全くね……」

ユーリとジュディスは背中合わせになって言葉を交わす

ジュディスはしゃべる力もないように肩で息をしていた

背中越しにジュディスの状態を感じ取ったユーリは、その事に気付かない振りをして

「パティ!!!ダークボトルの効果はまだ切れないか!?」

「もう少しなのじゃ!!!!」

二人で叫び合い状況を確認する

「……もうこっちの体力も限界だ……一気に仕留める!!!」

「ええ……!!」

ユーリとジュディスはすばやく離れ敵に猛進していく

「天狼滅牙・飛炎!!!!」

炎を纏った剣が狼のように次々と魔物を切り伏せていく

「フレイムドラゴン!!!」

「究極神殺デストロイ!!!」

魔物は瞬く間に少なくなっていき

「月光!!!!」

最後の魔物をジュディスが葬った

だが

「買bジュディ!!!!」

ユーリがジュディスの名を叫ぶ

ジュディスの着地地点には一匹の魔物がまだ残っており、彼女が着地する瞬間を狙って攻撃を仕掛けてきた

「狽あっ!!!!」

コカトリスの巨大なクチバシがジュディスの足首に直撃した

「くそっ!!!戦迅狼破ぁっ!!!」

ユーリの渾身の一撃がコカトリスを撃破した

だがジュディスの傷は深く、立ち上がることは無理そうだった

「……血がたくさん出てるわりには、そんなに痛みはないわね…」

当の本人は気丈にそう言うが、見るからに傷の状態は酷かった

「…とにかく、場所を移そう。ここじゃあまた魔物に襲われる」

ユーリは提案するとすぐさまジュディスを抱き抱えた

「……ユーリ……」

「その怪我で歩かせるわけにはいかねぇからな」

ユーリはそのままジュディスを木陰ヘと運んでいった

「狽あーーっ!!!ジュディ姐うらやましいのじゃあ!!!!ユーリのお姫様抱っこ!!!!」

パティが駄々をこねるように嘆いた

「…私も……ユーリにお姫様抱っこ…されたいです…」

エステルもパティと同じような事を呟き、木陰ヘと向かった
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