小説
□クリスマス
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「……プレゼント、か…」
紫苑は帰り道を歩きながら呟いた
「……どうしようか…」
すると
「おぉーい!!!紫苑さぁーん!!!」
紫苑は呼ばれて振り返ると、律と澪が走り寄ってきた
「今帰り!?」
「あぁ、君達も?」
「はい、私達もです」
澪と律はそれぞれ紫苑の両側に立って歩き出した
「紫苑さんはプレゼント、どうするんだ?」
「さぁ……どうしようかな…」
すると律が紫苑の背中を通して澪に呼び掛ける
(澪!!今だ!!聞けっ!!!)
(う……うん……!!)
澪は意を決したように紫苑に顔を向け
「あ…あのっ!紫苑さん!!」
「うん?何、澪?」
「まだ、プレゼント決まってないんなら……私達と一緒に買いに行きませんか……?//////」
「(言ったああぁっ!!!!)」
顔を赤らめて必死に言葉を紡いで言った澪を尻目に、律は心の中でガッツポーズを決めていた
「そうだね、そうしようか」
紫苑も澪に微笑み快く了承した
「じゃあ早速開に行かねぇとなっ!!!」
律が提案して、三人は軽音部がよく行く商店街へと向かうことにした
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