小説

□合宿編
2ページ/10ページ



「…やっぱり、君達の前の世代の軽音部の演奏だったね」

「…………」

「どうしたの?自分達との実力の差に唖然とした?」

紫苑の言った通り、前世代の軽音部の演奏は澪達の演奏とは格段に違い、ほぼ全てにおいて澪達を上回っていた

「……少し……」

紫苑は椅子に座りながら

「そんなに落ち込むことはないよ。実際、差はあるけど追いつけないほどじゃない」

「狽ル……本当ですかっ!?」

澪は、紫苑にぐいっと近付き聞き返した

「あっ……!///」

自分と紫苑の距離が鼻と鼻が当たるほど接近し、それに気付いた澪から慌てて身を引いた

「あぁ。それに君達はまだ部活作って半年も経ってないんでしょ?成長率だけなら君達の方が断然上だと思うよ」

自分で紅茶を容れながら紫苑が言った

「………でも……」

「悔しい?」

澪はコクンと頷き、恥ずかしがりながらも紫苑を真っすぐに見据えた

「じゃあ合宿でもする?」

紫苑はあっさりと言い切り澪に提案した

「剥宿……ですか…!?///」

「来週から夏休みだから期間的にもいいと思うんだけど」

「……………」

澪が出した結論は………







次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ