小説
□合宿編
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「…やっぱり、君達の前の世代の軽音部の演奏だったね」
「…………」
「どうしたの?自分達との実力の差に唖然とした?」
紫苑の言った通り、前世代の軽音部の演奏は澪達の演奏とは格段に違い、ほぼ全てにおいて澪達を上回っていた
「……少し……」
紫苑は椅子に座りながら
「そんなに落ち込むことはないよ。実際、差はあるけど追いつけないほどじゃない」
「狽ル……本当ですかっ!?」
澪は、紫苑にぐいっと近付き聞き返した
「あっ……!///」
自分と紫苑の距離が鼻と鼻が当たるほど接近し、それに気付いた澪から慌てて身を引いた
「あぁ。それに君達はまだ部活作って半年も経ってないんでしょ?成長率だけなら君達の方が断然上だと思うよ」
自分で紅茶を容れながら紫苑が言った
「………でも……」
「悔しい?」
澪はコクンと頷き、恥ずかしがりながらも紫苑を真っすぐに見据えた
「じゃあ合宿でもする?」
紫苑はあっさりと言い切り澪に提案した
「剥宿……ですか…!?///」
「来週から夏休みだから期間的にもいいと思うんだけど」
「……………」
澪が出した結論は………
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