小説2
□第5話 一次予選
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ラブライブ一次予選を目前に控え
μ'sメンバーと紫苑は部室で作戦会議に勤しんでいた
1番の強敵となるであろうスクールアイドル
【A-RISE】
彼女達が宣伝するラブライブ予選のPVを見ながら
迫るその瞬間に緊張するメンバー
紫苑「この子達が【A-RISE】か…………なるほどね。
確かに強敵だな」
絵里「紫苑から見てもそう思う?」
真剣な眼差しで画面を見ていた紫苑に問う絵里
紫苑「ああ、基本的な歌やダンスの技術ももちろんだけど………
何より目を引くのは3人のマッチング………
統一感だ。
高校生では間違いなくトップレベルだろうね」
ことり「そ、そんなに………」
紫苑「そして、君達とはまた別の魅力を持っているグループでもある」
希「別の魅力?」
紫苑「基本、μ'sはリーダーの穂乃果が先頭に立ってパフォーマンスをし、それにみんなが追従するような形だ。
ベーシックなやり方だから、個性の強い君達でもまとまりやすい。
だが、【A-RISE】は違う。
その穂乃果が持つようなリーダーシップを3人全員が披露しているんだよ。
そしてそれを反発し合わず、それぞれを高める刺激として受け止め、まとまっている……
人が惹かれるわけだね………カリスマが3人も居るんだから」
一度【A-RISE】を見ただけで冷静かつ的確な分析をしてみせた紫苑に
メンバーは舌を巻く
紫苑「けど、人を魅了する力なら君達も決して劣っていないよ」ニコッ
穂乃果「Σ本当!?」
紫苑「うん。【A-RISE】は少数精鋭で完成度を上げてきているのに対して
【μ's】は大人数でありながら、それぞれが強烈な個性的魅力を放っている。
君達9人が本当の意味で完全に一つになれば、この日本一のスクールアイドルにも
決して引けは取らないはずだよ」
海未「一つになる…………それはどうすれば……」
紫苑「それはじっくり考えて、君達自身で答えを出す事。
僕が答えを教えて安易に手に入ったものじゃ、力にはならないからね。
それより今は………目の前の事に集中しよう」
直面しているのは一次予選で使用するステージをどこにするかということ
それに伴い、メンバーは一度屋外に出て、校内のステージになりそうな場所を散策してみることにした
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花陽「中継は1回のみ!失敗すればその姿が日本中に晒されるんだよ!?」ズイッ
穂乃果「う、うん……」
カメラを構えて妙な剣幕で迫る花陽に押され気味な穂乃果
にこ「加えて新曲を披露するには各方面の目新しさも必要になってくるわ」
凛「目新しさ………奇抜なダンスとか?」クビカシゲ
ことり「衣装とか?」
希「ほお…………えりちのセクシードレス姿なら視線を釘付けにできそうやない?」ニヤニヤ
絵里「Σっ!?」ドキッ
穂乃果・凛「おお!!」
絵里「ちょっと!本気にしないでよ!やらないわよ、私は///////」
希に食って掛かる絵里だが
当の希は絵里に対しての切り札を用意していた
希「まぁまぁ。紫苑くんはどう思う?」
絵里「Σふえっ!?//////////」ドキッ
紫苑「………えっ?僕?」キョトン
希「えりちのセクシードレス姿、見てみたくない?」ニヤニヤ
絵里「なっ、何聞いてるのよっ!/////」アセアセ
ガバッと希の口を覆って被害が拡大するのを防ぐ絵里
紫苑「見たいか見たくないかで聞かれれば………」
絵里「紫苑も真面目に考えなくてもいいから!!///////」カアアァァ
紫苑「ん?そう?」
絵里「そう!/////」
希「でも一応教えてくれへん?」ニヤニヤ
紫苑「そりゃあすごく見たいけどね」クスッ
絵里「Σっ!?〜〜〜〜〜もうっ!///////////」ドキドキ
紫苑「まあこれは僕個人の意見として……
世間的に考えたらそういった類の衣装はやっぱりNGだろうね。
未成年の女の子が肌を出し過ぎてるとか
また教育委員会に忠告されるかもしれないし。
それに、絵里ならそんな格好をしなくても十分魅力に溢れてるよ」
絵里「……………Σっな………っ!!?///////」カアアァァッ
凛「お、おお……」
真姫「殺し文句の入れ方がえげつないわね……こっちまでドキッとしたわ……」
絵里「そ、そんな………ことない………////////」モジモジ
紫苑「クスッ………」ニコニコ
海未「はいはい、漫才はそこまでですよ。
やはり衣装は通常通りの物でいきましょう。
となると、残る問題は………」
真姫「ステージをどこにするか、ね」
にこ「実際問題、校内はもう使えないと考えた方がいいわね。
ライブが出来る所は全部以前にやった所ばかりだし」
花陽「どうしよう…………他の場所っていっても………」キョロキョロ
辺りを見回し、学院の会場となりそうな所を思い出してみるが
やはり思い浮かばない
ことり「一度、学校の外に出てみる?
もしかしたらいい場所が見つかるかもしれないし!」
絵里「そうね。そうしましょう」
穂乃果「じゃあ帰り支度をして校門に集まろうか!」
メンバーは一旦そこで散策を切り上げて部室に蜻蛉返りした
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校門付近
紫苑以外の全員が揃っていた
穂乃果「あれ、紫苑くんは?」
絵里「理事長に呼ばれてたわ。先に行っててくれって」
海未「では、そうしましょうか」
穂乃果「うんっ」
とりあえず秋葉原に向かって行動し始めるμ's
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この頃の秋葉原のとあるビルの一室
パソコンでμ'sの動画を見る少女が一人
不敵に微笑んでいた………
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