IS

□代表決定戦
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「………きろ」



……何か聞こえる…?


俺はまだ眠いんだよ…

あんまり騒がないでくれ…



俺は半分目覚めてしまった事を実感しながら、二度寝を決め込もうとした



「…きろ……か…」


…………!!


少々憤りを感じながら、うっすらと目を開いて、声のする方を見てみる


すると



「起きろ一夏あああぁぁぁーッ!!!」



「狽、おぉぉぉぅっ!!?」



――バフンッ!!!



俺は一瞬で意識を覚醒させて跳び起きた


と、同時に振り下ろされた竹刀をぎりぎりで避けた


竹刀はベッドに炸裂した



外ならぬ、箒の手によって



「狽ネ…なにするんだよ箒っ!!あぶねーだろうが!!」


まだ心臓バクバクしてる…!!


竹刀を持って、既に制服に着替えている箒という名の鬼が、そこに立っていた



「うるさい!お前が何度呼びかけても起きないからだ!」


「……それにしてもやり方ってもんがあるだろ…」


「四の五の言うな!さっさと着替えろ。朝食にいくぞ」



と言い、箒は俺の着替えのために部屋を出て行こうとする


「あっ、箒!」


俺は箒を呼び止めた


箒は半身だけこちらを向いてくれた



「なんだ?」


このぶっきらぼうな態度


昨日の事は夢だったのか…?



「おはよう、箒」



俺が言うと、箒は真っ赤になった



「…お、…おはょぅ…一夏…////」



林檎よりも真っ赤に照れて返事をした後、箒は部屋を後にした



「…うん。どうやら夢じゃないようだな」



さてと、俺も着替えよう





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