小説

□クリスマス
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季節は冬

夏が暑かったせいか、クリスマス前から雪は降り始めていた

そんな中、軽音部部長の律はある提案をする

「クリスマス会をするぞっ

ビッと紙を見せながら律が言った

澪はその紙を受け取り

「……日時は12月24日、場所はムギの家、プレゼント持参……」

するとムギが申し訳なさそうに

「あの……その日はちょっと……」

「あ、やっぱり?」

「事前に話しとけよ、そういうこと……

「えっ……と…唯ちゃんの家はどう?」

「ほへ?」

唯はケーキやクッキーにがっついていたので話が見えていないようだった

「会話に参加しろ…

ムギが唯に手早く説明をすると

「うん、いいよー」

「はい決定

こうしてクリスマス会の設定を決め終えた

そこに

「随分賑やかだね」

紫苑が音楽室に入ってきた

「あーっ!紫苑さんだー!」

「こんにちは、紫苑さん」

ムギと唯が紫苑を見て、すぐさま声をかけた

「クス、こんにちは。それで、何の話をしていたの?」

「クリスマス会の話さぁ!とーぜん紫苑さんにも参加してもらうぞ!!!」

「クリスマス会?」

ムギから用紙を受け取った紫苑が呟く

「参加するよななっ

「そうだね、そうさせてもらおうかな」

「狽」おっしゃっ!!!!」

律はガッツポーズをし、満足げな顔をした

律、ムギ、唯の三人の賑やかグループがいろいろと話をしていると

「まさか、クリスマス会なんてものに誘われるなんて思ってなかったよ……」

紫苑が澪の隣の椅子に座って言った

「どうして…ですか…?」

澪が少し控えめに尋ねる

「君達とはまだ知り合って日が浅いから、僕との間に壁があると思ってたんだ」

「……紫苑さん…」

紫苑は机に頬杖をついて澪を見つめる

「……ねぇ、澪?」

「な……なんですか…?//」

澪は顔を赤くしながら問い返した

「クリスマス会って、楽しい?」

澪は紫苑の質問にキョトンとし

(紫苑さん……もしかして…)

「楽しいですよ。だから私達と一緒に、たくさん楽しみましょうねっ!///////」

照れながらも澪はそう言った








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