小説

□ストライク・ザ・チアリーディング
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彩海学園は本日球技大会


だだっ広い体育館には午前の部

高等部の混合バドミントン用のコートが張られていた


その一角で打ち合う一組の男女



古城「っと!ようやく慣れてきたぜ」パシンッ


浅葱「そうみたいね。けどっ、まだまだ、よっ!」パァンッ


古城「Σおわっ!?」スカッ


浅葱の強烈なスマッシュを返せずに空振る古城

得意げにニヤつく浅葱


浅葱「素人に毛が生えたレベルね、古城」


古城「試合前30分でそうそう上手くなるかよ!」


すると校内アナウンスが流れる


『高等部混合バドミントン開始時間です。1回戦を始めますので、選手は各コートに入って下さい』


古城「はあ〜あ、もうかよ…ろくに上達してねーってのに」


浅葱「あんたがこないだの練習サボったからでしょうが!


古城「いやだから、それは…」


前回の練習時、古城は何者かに襲撃された

救援に現れた雪菜のおかげで事なきを得たのだが

更にそこに浅葱まで現れ、あらぬ誤解受け

浅葱は帰宅してしまったのだ


なのでどっちが悪いかと言われればどっちがとは言い切れないのだが…



浅葱「ともかく!やるからには勝ち進むわよ古城!」


古城「へいへい、まあ適当にやるか…」


全力でやるわけにもいかないしな


と心の中で呟く


吸血鬼、それも第四真祖ともなれば通常時の運動能力は人間のものとは天と地ほどの差がある


仮に古城が全力で動こうものなら、あっという間に吸血鬼であることがバレてしまうだろう


古城「かったりぃ…」


颯爽と歩く浅葱とは正反対に、古城はとぼとぼと試合のコートへと向かった


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