短篇
□過去拍手log
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【○○レンジャー】
青の鳳凰
「なあ、今のおれをどう見る」
『変態だからさっさと着替えて』
「フッ」
『笑わないでー。キモイからー』
赤の全身タイツを着ておれの前に立っているのは、懸賞金2億ベリーの男。
トラファルガー・ローだ。
ちなみに、おれが居候しているこの船の船長だ。
『何やってんだよ』
「今、巷で流行ってるレンジャーごっこだ」
『ベポ〜。ローの脳みそがとろけちゃったみたいだから、医者呼んでー』
「呼んだか?」
『お前じゃない!精神科担当でなおかつ正常な医者だ!!』
<<あの、急患なんですけど!!>>
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「5人そろって…」
『「「「「ムギレンジャー!!」」」」』
ルフィ、ウソップ、チョッパー、フランキーと一緒に、サニー号の甲板上でポーズを決めた。
『…ってちょっと待った!!何でウソップが指揮ってんだ。リーダーはおれだろ!』
「何ー!!リーダーはおれだ!」
「おれもリーダーやりたいぞ!」
「リーダーっつったらスーパーなおれだろうがよ!」
「うるせェ!!このキャプテン・ウソップ様がリーダーだ!」
とおれらが言い合っていると、ブルックが声をかけた。
「ジャンケンで決めればよろしいのでは?」
『「「「「あー、そっか」」」」』
ブルックの提案により、おれ達はジャンケンに勝つ為に気合いを入れた。
「何やってんのあいつら…」
「フフッ。楽しそうでいいんじゃないかしら」
『最初はグーだぞー』
「おう!」
『「「「「さーいしょはグー!」」」」』
汚い手だが、おれはそこでパーを出した。
「反則だ!」
「ズルすんなー!」
「認めねェぞ!」
「汚ェ!」
もちろん、ブーイングが飛んできた。
「悪知恵働かせやがって…」
「歳とってる分、変な知恵だけはあるんだよな」
『経験の差って奴だよ』
「「「「ふざけんな!!!」」」」
ギャーギャーと騒がしい船の上。
リーダーの座を狙うおれ達は、正統なジャンケンでケリをつけた。
その勝利を手にしたのは、ウソップだった。
『あそこで…あそこでチョキを出してれば……!!』
「くそー!」
「本気で悔しがるなよな…」
<<何でリーダーが茶色い服着てんだ!!>>
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