【青の鳳凰】

□海列車の戦い
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用意した大砲で波を撃つが、その弾は波に飲み込まれる。


「ひるむなァ!!!どんどん撃ち込めーっ!!!」
「んがががががが!!頑張んなァ!!線路は多少浮上するがアクア・ラグナは超えられないよ!!直撃すりゃあこの「ロケットマン」もひとたまりもねえや!!!」

「もしもしサンジ君!!?ロビンの行動の理由と私達の今の状況を全て話すからよく聞いて!!」
[そっちは賑やかそうだな]


波はどんどん迫る。
そこへ、ルフィとゾロが外へ出た。


「お前ら何する気だ!!!」
「んん」
「大砲を撃つ」


そう言うと、2人は先頭に立つ。


「108を二つでいくつだ」
「216」
「何だ、長いぞそれ」
「何でもいいよ」

「何やってんだあいつら」
「撃ち続けろと言ってるぞ、援護しろ!!!」


大砲を真正面に撃ち続ける。


「じゃ300」
「ああ」

「“ゴムゴムの”……!!!」
「“三百煩悩”」

「「“攻城砲(キャノン)!!!!”」」


2人の攻撃に、波は窪んでゆく。
そして風穴があき、列車はその穴を通り抜けた。


「抜けたァ〜〜〜!!!!」
「アクア・ラグナを抜けたぞ〜!!!」
「やったーっ!!!」
「んがががが……コリャたいしたモンら…!!!伊達じゃねェ様らね海賊共……!!!」


ルフィとゾロは中に入る。
ちょうどその時、ナミがルフィを呼んだ。


「サンジ君!!」


と、小電伝虫を差し出した。


「おう、ルフィか!!」
[サンジーっ!!そっちどうだ!?ロビンは!?]


サンジは海列車の屋根の上に座り、受話器を持ったまま喋る。


「ロビンちゃんは……まだ捕まったままだ。ナミさんから今事情を聞いたとこさ。…全部聞いた…」

[そうか……いいぞ、暴れても!!!]
[ルフィ!!無茶言うな!!おれ達が追いつくまで待たせろ!!おいコック、聞こえるか!!その列車にはヤベェ奴らが]
[いいって、ゾロ!!]


電話口に2人の声が聞こえる。


[お前ならどうした。止めたってムダだ]
「………わかってんなァ。おう、マリモ君、おれを心配してくれんのかい?」
[するかバカ]

「だが残念、そんなロビンちゃんの気持ちを聞かされちゃあ…たとえ船長命令でもおれは止まる気はねェんで!!!」


受話器を握りつぶし、サンジは通話を切った。


「じゃあロビンもこの海列車に」
「ああ」
「おれが一味を抜けてる間に…そんな事が起きてたのか…!!」
「ロビンちゃんはメリー号の件もルフィとお前が大喧嘩した事も…何も知らねェ。だからお前を含めたおれ達6人が全員無事でいられる様にと、ロビンちゃんは自分の身を犠牲にしてあいつらの言いなりになってたんだ。おれ達の為に」


そう言って、ロビンを救出しようと言った。
フランキーも加勢すると言うが、ウソップは拒否した。


「おれは一味をやめたんだ!!じゃあな」
「じゃあなって、お前どこにも逃げ場はねェぞ!!」
「………いいよ、ほっとけ」
「イジはりやがって」


車両の中では、それぞれの代表者が第6、第7車両の現状を耳にする。
ある海兵が、窓が開いている事に気付き、身を乗り出す。


「あ!!見つけた……」
「しまった」
「“メタリックスター”!!!」


海兵はある攻撃にやられ、海列車から落ちた。


「話は彼から聞いたよ」
「!?」
「お嬢さんを一人…助けたいそうだね。そんな君達に手を貸す理由はいらない。私も共に戦おう!!!」


男は、風にマントをなびかせて言う


「私の名は“そげキング”!!!!」


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