【青の鳳凰】
□海列車の戦い
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「水路を出るよ!!!「ロケットマン」!!!全員覚悟決めなァー!!!」
ココロが言うと、海列車が飛び出した。
それに続き、フランキー一家が何かに乗って飛び出した。
「うはー!!でっけーヤガラブルだァ!!!」
「キングブルさ!!荒波も走る最上ランクの“ブル”ら!」
フランキー一家は鈎のついた棒を車両に撃ち、キングブルに掴ませた。
「「「よろしく!!!」」」
「無茶すなー!!!」
ゾロが窓から顔を出し怒鳴る。
ココロは荒れる波に揉まれている線路を見つけ、そこへ車輪を乗せる。
[運転室より緊急連絡!!これから線路をつかむと急激に速度が上がるよ!!軽症ですむようにしっかりしがみついてな!!!]
「とりあえずケガはするんだ…」
列車は線路を掴むと同時に、急激に加速した。
ルフィ達など、外にいた者は全て車両に入った。
「あー…」
「いたたたた…」
「ものすげー加速だ……!!」
「んがが!!加速でなく暴走らよ」
「腰うった…」
「いやいやびびった!!」
「あそこは特等席じゃねェな…ふっとぶかと思ったぞ」
「………。ちょっと待て、この車両におかしな奴らがいるぞ」
ゾロがそう言った。
「「おい、そりゃ誰だ」」
「お前らだよ!!!」
「おめェもだろ!!!」
ルル、タイルストン、パウリーがいつの間にか車両にいたのだった。
パウリーは自分の単独行動として参戦し、タイルストンとルルはパウリーについてくれば敵に会えると踏んでついてきたと言った。
「パウリー!!おれ達にまず説明しろ!!!」
「知ってんだろ…真犯人。お前の口から言ってみな。おれ達もそうそうニブくねェ…おおかたの見当はついてる。別に…驚きゃしねェよ…」
タイルストンとルルがそう言うと、パウリーは、真相を2人に話した。
ルッチ、カク、カリファ、ブルーノが犯人だという事、その4人が政府の諜報部員だという事を。
それを聞いた2人の顔は驚愕そのものだった。
「予想だにしてなかったのか!!!一体誰だと思ってたんだよ!!!」
「裏町の「マイケル」と「ホイケル」?」
「そうそう」
「誰だよ!!!」
「じゃあ、まー…………!!」
ルフィが話を切り出す。
「フランキー一家ともガレーラの船大工達とも、町じゃゴタゴタあったけど、この先にいる全員の“敵”は同じだ!!」
「―――そうだな。この戦いは奪られたモンをあの4人から奪い返す戦いだ。あいつらへ到達しなきゃ何も終わらねェ」
チムニーとゴンべがアクア・ラグナを知らせる。
「そういえばココロさん!!運転室から離れてていいの!?」
ナミがココロにそう訊くが、ココロは衝撃的な事を言った。
スロットルが効かないから、列車は誰にも止められない、と。
「ルフィ!!列車が大波にぶつかっちゃうわ!!ルフィ!!」
「――せっかく同じ方向むいてるもんが、バラバラに戦っちゃ意味がねェ」
腕を差し出す。
「いいか、おれ達は同志だ!!!」
3人は腕を組み、誓いを立てる。
「先に出た“海列車”にはおれ達の仲間が潜り込んでる!!!戦力はまだ上がる!!!大波なんかにやられんな!!!全員目的を果たすんだ!!!」
「行くぞォ〜!!!!」
「ウオオオーッ!!!」
「んががが、さーおめェら、この波何とかしてみせなァ!!!」
目の前にはアクア・ラグナが迫ってきている。
大砲を用意し、アクア・ラグナに対抗しようと準備する。
石炭をつぎ込み、速度を高める。
その時、ナミが持っていた小電伝虫が鳴った。
[ナミさん、ナミさん、聞こえるか!?]
「うん!!サンジ君ね!?」
[こちらちょっとアホ二人のせいでマズイ事になってきた]