【青の鳳凰】

□黄金の鐘
1ページ/10ページ





数多の稲妻が国に落ち、逃げ惑う住民達。
ノキはそれを上空から、苦渋に顔を歪めて見下していた。


『お前に奪う権利があるのか…?』


拳を強く握り締める。
爪が食い込み、血が滴り落ちる。


『お前が思ってる程…人は弱くない……!』


ノキは独り言の様に呟き、スカイピアを見つめる。
人々が、浜辺に向かって走っている。


『…みんなを守ってくれ……』


誰に言ったのかは、ノキ本人にしかわからない。


『――――…』


最後の声は風と雷鳴に掻き消された。






















巨大豆蔓(ジャイアントジャック)のふもと、ナミはルフィを連れ戻す為にウェイバーを走らせた。
そのあと、ワイパーが立ち上がりそれに続くように、ゾロとガン・フォールが目を覚ました。


「よかった、気がついた!!おい!!時間がねェんだ、歩けるか!?」
「急ぎましょう。ここにいても何もできない」


その時、ワイパーは昔に聞いた話を思い出していた。



――「いいか…。大戦士カルガラには…1人の親友がいたのだ」

「カルガラの親友…」

「…………そうだ。400年前…カルガラの許を訪れた彼の名は…モンブラン・ノーランド」――


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ