【青の鳳凰】
□黄金の鐘
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数多の稲妻が国に落ち、逃げ惑う住民達。
ノキはそれを上空から、苦渋に顔を歪めて見下していた。
『お前に奪う権利があるのか…?』
拳を強く握り締める。
爪が食い込み、血が滴り落ちる。
『お前が思ってる程…人は弱くない……!』
ノキは独り言の様に呟き、スカイピアを見つめる。
人々が、浜辺に向かって走っている。
『…みんなを守ってくれ……』
誰に言ったのかは、ノキ本人にしかわからない。
『――――…』
最後の声は風と雷鳴に掻き消された。
巨大豆蔓(ジャイアントジャック)のふもと、ナミはルフィを連れ戻す為にウェイバーを走らせた。
そのあと、ワイパーが立ち上がりそれに続くように、ゾロとガン・フォールが目を覚ました。
「よかった、気がついた!!おい!!時間がねェんだ、歩けるか!?」
「急ぎましょう。ここにいても何もできない」
その時、ワイパーは昔に聞いた話を思い出していた。
――「いいか…。大戦士カルガラには…1人の親友がいたのだ」
「カルガラの親友…」
「…………そうだ。400年前…カルガラの許を訪れた彼の名は…モンブラン・ノーランド」――