【青の鳳凰】
□空の席
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「始めようか。これ以上待っても、誰も来まい…。6人中2人も来てくれるとは私の予想以上だ」
「だろうな。おれも来る気はなかった」
『じゃあ来なきゃいいのに…』
ノキはひそかにそう呟く。
隣に座ったドフラミンゴがノキの羽根を1本むしり取り、ノキを黙らせた。
ノキが睨みつけるを無視して、ドフラミンゴはその羽根をくるくると指で回した後に、それを床へ放った。
「島の興業が今、あまりにもうまくいき過ぎてて、退屈なんで来たんだ」
「なるほど。それは迷惑な話だ。海賊の興業がうまくいく事程、我々にとって不景気な話はない」
「フフフ!!フフ!!ずいぶんツッかかってくれるじゃねェか。“仏”の名が泣くぜ!?センゴク元帥…!!」
「つまらぬ言い合いが聞こえるな。おれは来る場所を間違えたかな?」
「“鷹の目”!!!!」
そこにいたのは、ジュラキュール・ミホーク。
王下七武海の1人だった。
「“海軍本部”に“七武海”。それと“水上の情報屋”……対峙する勢力同士では、その“円卓”もあまり意味を成さんようだな」
「……まさかお前が…!!」
「これはこれは、最も意外な男が来なすった」
『どういう風の吹きまわし?』
「………フン…。なに、おれはただの傍観希望者だ。今回の議題にかかわる海賊達に、少々興味があってな。………それだけだ」
「ならば、私も傍観希望、という事でよろしいか?」
突然、誰のものでもない声がした。
窓には見知らぬ男が座っていた。
「…いや、傍観と言うのも少々違いますか。しかし、そうそうたる顔ぶれですな」
「貴様何者だ!!!一体どこから入った!!!」
『…』
「あわよくば…………ぜひこの集会、参加させていただきたく…」
ステッキを回し、ステップを決めた。
「参上いたしました。この度のクロコダイル氏の称号剥奪に受けて、後継者を探しておいでではないかと」
その男をみて、ノキは眉間にしわを寄せた。