BOOK

□二人いつも一緒
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僕らはいつも一緒だった


朝目が覚めると隣にはリンが居た

リンは朝僕が起きると
僕に笑顔で
「おはよう」
と言って来た


僕はビックリして目を
見開いた

リンが頬を膨らませて
不満そうな顔でこちらを
見ている


僕はリンに
「どうしたの?」
と聞いてみる

本当は分かっている

僕がリンに笑顔を向けて
おはようといえばいい

それが分かっていても
僕は君に「おはよう」と
言えなかった

もっといろんな君を
僕に見せて欲しい

……もっともっと

いろんな表情を僕に
見せて欲しいんだ

そんな僕の気持ちをよそに 君が言った

「ねぇレン!」
リンは目を細めて
僕を見た


僕はリンをじっと見た

リンは不思議そうな顔で
僕を見る

今「おはよう」を言えば
君はどんな顔をする?

そんな期待を胸に
僕は「おはよう」を
言ってみた

その後にこっと笑うと
君がつられる様に笑った


君の笑顔はとても
可愛かった

僕は思わず顔を赤くした


リンの機嫌は途端に
良くなった
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