連載小説2
□フレンドシップ
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オレはというと弥生が昼休みに食べようと思っていたらしい焼きそばパンを便器に流しながら答えた
「日和も好きだよね、まぁ、授業に遅刻しないようにね」
「あぁ・・・」
「バイバイ〜弥生ちゃーん」
汚い物を見るような目で弥生を見ながら巧は他の仲間と一緒にトイレをあとにした
仲間が居なくなり弥生と二人だけになるのを確認するとオレはうずくまっている弥生に駆け寄り、ハンカチで弥生の顔を拭いてやった
「ゴメンなヤヨ、少しやりすぎたな」
「少しじゃないよ、やりすぎだって、モップは死ぬかと思ったよ」
弥生はオレからハンカチを受け取るとブツクサ言いながら顔を洗った
「どうだヤヨ、ここの学校は?」
「ダメだね・・・先生は見ないフリ、生徒はというとエスカレータ式だから大学受験もいらないから楽しんで高校最後の年を謳歌しながらイジメを楽しんでるね、特に五十嵐と早乙女は腐りきってるね」