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□☆大嫌いだった大好きな日
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【大嫌いだった大好きな日】



「私の事は恨んでくれて構わないわ。私はあなたと違ってお父様と正妻の間に生まれた子ですもの」



姉貴の言葉が胸に冷たく響いた。

俺の大嫌いな日、年に一度の特別な日、9月9日。


この日はいつも思い出す。

憎しみに満ちた目で見つめられていた暗い幼少の頃を。




だけど…今年からは大切な日。
最高の記念日───。






「俺らが出会う確率は小さかったかもしれない。でも…惹かれ合う確率は無限大だったんだな、きっと。」


「例え愛人の子供だろうと、お前はお前…俺の大好きな獄寺隼人だろ。」




恥ずかしいセリフも笑顔で囁く君をとても愛しいと思う。



「でも…俺はその愛人ってのに感謝しなきゃな。……生まれて来てくれてありがとう。10年後も20年後も30年後もずっと一緒に……」





大嫌いだった大好きな貴方が誓った大嫌いだった大好きな日...my birthday.



───
遅れましたが獄寺誕生日小説。
ハッピーバースデー

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