小説

裸エプロンに萌えて何が悪い*
1ページ/1ページ

「雲雀さ〜ん」

「ちゃんと言う事聞いてよ、我が儘つなよし」

「で、でも…これはちょっと」

「いいじゃない、似合ってるよ…―」

裸エプロン。と続けて、満足げに綱吉を眺める。
重要文化財…いや、世界遺産並の素晴らしさだ、と感嘆の声を漏らす。
薄い桃色をしたエプロンは、綱吉の白い肌にとてつもなく似合う。裾についたフリルも少年の可愛らしさを一層引き立てていて、そこら辺の女が着るよりも…―良い。

「も〜…嫌だ、こんなの着たくありません!」

「ん?着たく無いの」

「着たく無いです!」

雲雀はその言葉を聞いて、ニヤリと妖艶な笑みを浮かべた。
日本語とは実に厄介だ。日本語じゃなくてもそうだけど、必ずしも言いたい事が伝わるとは限らない。

「そう、じゃあ脱がせてあげるよ」

「え?は…ぁ?」

「遠慮しないでこっちに来なよ」

若干戸惑いながらも、無防備に晒されている後ろを手で隠しながらソファーに座る雲雀の元に近付く。

「フフ…馬鹿だね、つなよし」

「?」

すると雲雀は綱吉のエプロンを文字通り脱がせた。雲雀の行動に間違いは無い、けど。

「はい、脱がせたよ」

「どうも、で、俺の服はどこに」

「君が脱ぎたいって言うから脱がせたんだよ?着たく無いって言うから…」

「いや、だから俺の服」

少年は素っ裸のまま、晒し出すには恥ずかしい場所を隠しながら辺りをキョロキョロ見渡す。
確かに脱ぎたいと言った。エプロンは脱ぎたい。でもその後に俺は自分の服を着る予定だった。
目の前の男は、"脱ぎたい"という言葉をそのまま受け取って脱がせた。まあ罪は無いよ。
ただそこから普通服を着るでしょ。俺は脱がせてとは言ったけど全裸になりたいって意味じゃあないし、いうなれば着替えたいって事で…。
何、最終的に俺の言い方が悪かったの?

「…服返して」

顔を真っ赤にしながらそう頼むと、それを面白そうに見つめるだけでいっこうに服を返す気配が無い。
さっき無理矢理脱がされてエプロンつけられてから、俺の服はどこに消えてしまったのだろうか。
今ほど服を欲しいと思った事は無いだろう。
人は大事な物を失ってから大事だと気付く愚か者らしいけど、まさか服の大切さを思い知らされる事になるなんてね。

「…おいで」

少年の腰を引き寄せて、自分の膝の上に座らせる。

「んぁっ…!」

そのせいで身体の中で最も敏感な場所が擦られて、思わず声が漏れる。

「ちょっと擦れただけで感じるなんて…この変態」

そう言うとわざと脚を動かして少年のモノに擦り付ける。
次第に卑猥な水音をたてながら、溢れ出てくる蜜が雲雀の脚を濡らしていった。

「ゃ…雲雀さんっ…汚れる、し、ッ止めて…!」

「やぁだ、止めない」

べーっと舌を出して、そのまま口づける。
舌で舌を絡めとり、唾液が混じり合う音が…そして自身から溢れ出す蜜の音が、耳を犯していく。

「ひ…ばりさ…ぁ!…イキそ、ッぅあ…ゃ」

「えー…もう?早いな。どうせなら、一緒にイこうよ…」

制服の上からでもわかる程に、彼のモノは確実に熱を帯びていた。チャックを下ろし、反り勃つそれを取り出して既に濡れた少年の蕾へ宛がう。

「―…ぁ」

微かに感じる痛みに、少年は目をきつく綴じる。

「力…ぬいて?」

微かな痛みさえも和らげようと、手で、唇で、少年の身体を愛撫する。首筋に吸い付き、朱い跡を残しながら、少年の吐息に耳をすます。

「…は…ぁ、も、大丈夫…だから、んッ…―!」

急に激しく貫かれて、意識が飛びそうな程の快楽が少年を襲う。
無意識に口から零れる唾液が、少年を淫らに仕立て上げる。そんな姿が雲雀の欲を煽り、更に膨脹したモノで少年の最も敏感な場所を突き上げる。

「……ぁあ……くッ…ゃ」

「……つなよし」

ギュウッと自身を締め付けられ、流石に耐え切れなくなった雲雀は早く絶頂へと上り詰めようと、ギリギリまで自身を引き抜きそこから一気に最奥を突く。

「……――!」

何度も抽挿を繰り返し、プツリと快楽の糸が切れ、せき止められていた欲が少年のナカに放たれた。
いまだ雲雀を締め付ける少年も、その愛らしいモノの先からとめどなく蜜を溢れさせている。
脱力した身体を雲雀に預けて意識を手放そうとした時、少年は冒頭の事件を思い出す。





「俺の…ふ、く……―」





―…余談だが、目が覚めても服を返さない雲雀に痺れを切らしたつなよし少年は、ついに激怒し応接室から聞き慣れない雲雀の叫び声が聞こえたとか。





2009.09.22 Airu
管理人の妄想だと、ここからツナの下剋上が始まる予定である(゚-゚)←


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ