その他

□指針
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半兵衛にとって秀吉という男は唯一の指針のようなもので
彼の理想とする世界は彼以外の全ての人にとって最もな、
他に選ぶべくもない満たされた世界であると信じていた。

(例えそれが自分とは係わりのない世界だとしても)

故に残り少ないと感じている自らの時間をとしてまでも
秀吉という男のために自分に許された才能を駆使し、他を圧し、逆らうものは排斥し
価値のある従順な兵士達をかき集める。

その事によって誰が傷つこうと

(自らであっても)

秀吉の理想を達成させるためには必要だと言い切る頑なな決意でもって彼の傍らに立っていた。


2009.10.18


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