眼鏡なSカレ*

□過去と出逢いと
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"あの夢"とは…

私が中学生のとき、火事で両親を亡くしたときの日の記憶そのものだった─…


その日、私は友達と出掛けていた…帰宅したときには家は原型をとどめていない程、消失してしまっていた。

何度も調査を繰り返したが、原因不明の"事故"という形で終わらせられた。

それから…私は祖父母に引き取られた。

高校に受かった私は祖母に"高校の近くに住む"と言い、両親が残していったお金を使ってマンションの一部屋を借りた。


「大丈夫か…?」

「真が一緒に居てくれるから大丈夫っ!」

「嘘付け。平気なわけねーだろが…ばーか」

「ばかにばかって言われたくないですー」


ありがとう…

真が居てくれるから、優しくしてくれるから…今の私がいるんだよ?

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