眼鏡なSカレ*

□お隣さんは彼氏
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窓から入ってくる少し肌寒い風が頬を撫でる。


…ん…体はあったかい…

何かが私を包んでくれてるような─…って!?


「真くん…腕を外してくれません?」

「んー…気持ちいいから断る」


…しょうがないなぁ…

なーんて思いつつも外して欲しくなかったり。


私の彼氏、真(まこと)が昼寝をしている私を抱き枕にして寝ていた。

私は陽菜子(ひなこ)。真とはお隣さんで中学の時からの付き合い。


頬を指でつんつん…


「…なんだよ…陽菜の構ってーが始まったんか」

「外してくれないなら…つまらないから構ってほしいなぁみたいな…?」

「なーんだ、寂しいからじゃないわけね…理由が可愛くないから却下」

「えぇ!?理由がよかったらいい…「一緒に寝よーか」

ぎゅ…

少し力が強まって抱きしめられ、私の心臓の鼓動が早くなる。



このときから─…

少しずつ運命の歯車が動き始めていたことに

私達は気付かなかったね


真…

ずっと一緒に居ようね?

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